フレッツ光にエントリー層向けの新メニュー――NTT東日本が月額2800円からの2段階定額投入

NTT東日本は2011年3月1日、高齢者や主婦などのネット初心者(エントリー層)向けの「フレッツ光」の新メニュー「フレッツ 光ライト」を発表した。3月下旬から申し込み受付を開始し、6月1日から提供を開始する予定だ。

「フレッツ 光ライト」について説明する井上福造取締役コンシューマ事業推進本部ブロードバンドサービス部長

フレッツ 光ライトは、2段階定額料金を採用した最大100Mbpsの光アクセスサービス。毎月200MBまでの利用は2800円(税込2940円)、その後は10MB当たり30円(同31.5円)が加算され、1.2GB以上の利用は上限の5800円(同6090円)となる。別途ISP料金が必要だが、井上福造取締役コンシューマ事業推進本部ブロードバンドサービス部長によると、「光ライト向けの料金は各ISPで検討中であり、決まり次第発表したい」という。

「フレッツ 光ライト」の料金体系 「フレッツ 光ライト」で利用可能なオプションサービス

なお、戸建て向け100Mbpsの定額メニュー「フレッツ 光ネクスト ファミリータイプ」の月額料金である5200円(同5460円)と同料金に達するのは1GB利用時。NTT東日本によれば、既存のフレッツ光ユーザーの利用状況に当てはめてみると、約30%が月間1GB以内の通信量で収まるという。これに加え、東日本エリアだけで700万世帯ともいわれるエントリー層が残っているため、フレッツ 光ライトのターゲットユーザーは、1000万近いボリュームがある。井上取締役は「光ライトでエントリー層の利便性を向上しながら、将来的には、スタンダードメニューである光ネクストに移行してもらえるようにしていきたい」と構想を描く。

ちなみに、基本料金の月額2800円で利用できる200MBの利用の目安は、Web閲覧約100ページ、Eメール約100通にセキュリティソフトのアップデートを加えた通信量になる。

NTT東日本は同日、2011年度のフレッツ光の純増数計画を125万契約と発表したが、フレッツ 光ライトの契約数は70万と見込んでいる。そのうち、フレッツ光の純増数押し上げが30万、既存定額メニューからの移行分が40万とみている。

NTT西日本もフレッツ 光ライトの投入を前向きに検討している。小椋敏勝取締役経営企画部長は「現在システムの開発中であり、できれば2011年内に投入したい」という。ただし、料金体系については、東西の市場環境の差もあり、「東と同一料金にならない可能性もあり、今後の検討課題」と語った。

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