ソフトバンクの子会社で、位置情報を活用したビッグデータ事業を手がけるAgoopは2023年10月25日、流動人口データを分析・可視化し、定点観測レポートとして提供する「人流統計レポート」において、訪日外国人の国・地域別状況や、移動・滞在などの動態を位置情報データで分析する「インバウンド人流分析」を11月中旬以降、提供開始すると発表した。
インバウンド人流分析は、Near Intelligence(以下、Near社)が保有する、全世界約16億ユーザーの匿名加工(個人特定できないようにプライバシー保護・秘匿化処理など)された位置情報データを利用し、訪日外国人の動態分析レポート・データを提供する。
Near社のデータは、Near社が提携しているスマホ向けアプリの利用者から同意を得て取得された位置情報データで、ユーザーIDごとに居住地が推定されており、海外に推定居住地を持つ外国人が来日した際に、訪日外国人として集計・分析することが可能だ。
分析対象のエリアは、任意の場所・形状を多角形(観光スポットや施設・建物などの単位)や円形(半径指定)、メッシュ(最小50m四方)、市区町村や都道府県全域など、様々なパターンで指定することができる。
分析したい場所を多角形や円形、メッシュなど自由に指定できる
高精細な位置情報データにより、指定したエリアごとに、来訪者の国・地域別人数、曜日別人数、時間帯別人数、滞在時間、宿泊日数、前後の立ち寄り先、エリア間の周遊状況、人気エリアのランキングなど、訪日外国人の国内移動・滞在をきめ細やかに分析を行える。
指定エリアに来訪した訪日外国人の時間帯別人数や滞在時間、宿泊日数など分析を行える
提供形式は、ブラウザーで利用いできるTableau Cloud形式、Tableauファイル形式、PDFやExcelファイル形式など、要望に合わせて対応する。