ソフトバンクの2010年度第3四半期決算は増収増益――「iPhone、iPadが最大の武器であることは変わらない」

ソフトバンクは2011年2月3日、2011年3月機第3四半期決算を発表した。売上高は前年同期比10%増の2兆2499億円、営業利益は同32%増の4821億円と通信事業者では唯一、増収増益だった。孫正義社長は、スポーツでは軸足がぶれないことが重要であることを引き合いに出し、「ソフトバンクの軸がしっかりしてきた」と語った。

ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏

ソフトバンクの好業績を支えているのが、移動体通信事業だ。売上高は前年同期比15.4%増の1兆4586億2000万円、営業利益は同46.2%増の3144億8600万円となった。2010年4月から12月の純増契約数は252万で、2位ドコモの113万に2倍以上の差をつけている。iPhoneユーザーの増加によりデータARPUは前年同期比270円増の2330円となり、ドコモの2540円には及ばないものの、KDDIの2320円を上回った。

移動体通信事業の好調を受けて、同社では2010年度通期の営業利益予想を当初の5000億円から6000億円に上方修正した。

移動体通信事業の好調により、通期の営業利益を上方修正した

一方、「残っているただ1つの弱点」(孫社長)である基地局については、昨年3月の「電波改善宣言」で今年3月末までに12万局に増やす計画を発表したが、今回、同年9月末に14万局まで増設する新たな目標も明らかにした。

携帯電話市場では、Android OSを搭載したスマートフォンのラインナップが昨年末から急速に充実してきている。ソフトバンクでもこの冬春商戦で6機種のAndroidスマートフォンを投入する。孫社長は「テクノロジーの最先端を目指すのが当社の方針であり、Android端末の品揃えもしっかりやっていく」としながら、「iPhone、iPadが最大の武器であることは変わらない」と述べた。

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