「モバイル環境整備」のニーズが倍増――ガートナーが国内企業のIT投資動向を発表

ガートナー ジャパンは2011年2月2日、国内企業のIT投資動向に関する調査結果を発表した。

これによると、2010年度のIT投資額は2009年度とほぼ同じだったが、2011年度は全体で1.0%程度の緩やかな増加傾向を見せるという。また、既存システムの維持費が減る一方で、新規投資に関しては比較的強い増加傾向があることが明らかになった

ネットワーク関連で注目は、「モバイル環境の整備」のニーズが10%にまで拡大したことだ。2008年と2009年の調査では5~6%しかなく、倍増した。とりわけ従業員数2000人以上の大企業でのニーズは高く、2008年と2009年の調査では7%だったのが、2010年調査では18%に跳ね上がったという。

図表 2010年度および2011年度の新規・追加投資の主要分野 (複数選択可)  [出典:ガートナー (ITデマンド・リサーチ)/調査:2010年11月 ]
図表 2010年度および2011年度の新規・追加投資の主要分野 (複数選択可) [出典:ガートナー (ITデマンド・リサーチ)/調査:2010年11月 ]
注1:2010年度から2011年度にかけての新規・追加投資の主要な案件について、上記選択肢から複数回答可として選択してもらった調査結果である。数値はすべて805社の有効回答企業による選択率を示す。
注2:図の赤い矢印は2008年と2009年調査に比べて選択率 (ニーズ) が拡大した分野、オレンジの矢印は、話題性や期待の割にニーズが小さいクラウド関連の分野を示す。

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