米ベライゾン・ビジネスグループは2023年7月19日、ネイティブeSIMおよびパートナーのローミング機能の双方を活用することで、国境を越えてIoTデバイスを展開し、一元管理を可能にするグローバルワイヤレスIoTプラットフォーム「Verizon Global IoT Orchestration」を発表した。
Verizon Global IoT Orchestrationでは、複数の国や地域で動作するデバイスが、ベライゾンとパートナー1社のeSIMプロファイルを介して、ネイティブに接続できるようになる。これにより、技術的サービス、商用サービスおよびマルチネットワークカバレッジ機能といった、パートナーのMNOのサービスがMNO加入者と同様に利用できるため、ローカル接続を必要とするソリューションが可能になるという。
同サービスは米ベライゾン・ビジネスの顧客向けにトライアル版が提供されている。ベライゾンはベル・カナダおよびテレノールとパートナーシップを締結したため、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域でIoTデバイスのeSIM接続が管理できるようになったという。今年後半には、より多くの地域をカバーする追加のパートナーについても発表を予定している。
ユースケースとして、グローバルに展開するスマートメーターが挙げられている。Verizon Global IoT Orchestrationでは、ネイティブプロビジョニングにより、主要な世界市場のローミングのみに依存することなく、米国の顧客が州の境界をまたぐのと同じくらいシームレスに国境を越えた接続を維持できるという。
ベライゾン・ビジネスの Officer(最高製品責任者)の Debika Bhattacharya(デビカ・バッタチャリヤ)氏は「今回のサービスのグローバル展開は、大規模な時代における現在の状況を反映したものです。 デバイスの数が急速に増加し、フリートはグローバルに拡大しています。顧客は国境を越えて移動できる柔軟で信頼性の高い接続を必要としています。ベル・カナダやテレノール、さらには今後追加される当社のパートナーたちと協力し、 Verizon Global IoT Orchestrationによってシームレスな接続を備えたグローバルなサービス提供が可能になります」とコメントしている。