KDDIと、KDDIグループのSupershipは2023年8月8日、両社が共同運営する法人向けメッセージ配信サービス「KDDI Message Cast」において、SMS送信用共通番号に楽天モバイルを追加した。今後、SMS受信用共通番号にも楽天モバイルを追加する予定としている。
これまで同サービスではKDDI、NTTドコモ、ソフトバンクのSMS送受信用共通番号を提供してきた(参考記事:NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク3社がSMSの番号を共通化|BUSINESS NETWORK)。今回の追加により、携帯4社の契約者向けに同じ番号を用いてSMSの送信が可能となる。これにより、個人ユーザーをフィッシング詐欺から守るほか、なりすましによる企業のブランド毀損を防ぐなどの迷惑SMSの対策が強化されるという。
SMS送信用共通番号によるSMS詐欺対策のイメージ
同サービスでは、携帯4社による審査を通過した信頼性の高い企業のみに「0005」から始まる最大10桁のSMS送信用共通番号を発行する。これによりメッセージ送信時の安全性を確保し、送信元のなりすまし被害を抑制する。受信した個人ユーザーは送信元の番号を容易に識別できるため、フィッシング詐欺被害を防止することにもなるとしている。
なお、同サービスは2019年5月23日に提供が開始された(参考記事:KDDI、法人向け+メッセージ配信サービス「KDDI Message Cast」)。