NECは2010年12月21日、「UNIVERGE IP8800/Sシリーズ」の新製品としてギガビットマルチレイヤスイッチを発表した。
新製品の特徴はまず「ネットワーク・パーティション機能」の搭載だ。これは、部門や業務ごとに分けて構築されているネットワークを仮想的に1台のスイッチに収容可能とするもの。部門や業務ごとにスイッチを用意する必要がなくなるため、コスト削減、省電力、省スペースにつながるという。また、ホットスワップ可能な冗長化電源ユニットを内蔵するほか、動作可能温度は-10~50℃で空調が完備されていないような環境にも設置可能とのこと。さらに、ソフトウェアバージョンアップにより、スタック機能にも将来対応する予定だという。
UNIVERGE IP8800/S3650-20S6XW |
1Uサイズの新製品は、以下の3つのモデルからなる。「UNIVERGE IP8800/S3650-24T6XW」は10/100/1000BASE-T×24ポート、10GBASE-R(SFP+)×6ポートを搭載し、希望小売価格は190万円。「同20S6XW」は10/100/1000BASE-T×4ポート、1000BASE-X×20ポート、10GBASE-R(SFP+)×6ポートで296万円。「同48T4XW」は10/100/1000BASE-T×48ポート、10GBASE-R(SFP+)×4ポートで291万円(いずれも税別)。出荷開始日は3月1日の予定。
NECでは、大規模ネットワークのコアスイッチやディストリビューションスイッチとして、通信事業者、企業、社会インフラ市場などを中心に新製品を拡販していくという。