ソフトフロントは2010年11月9日、携帯電話向けの通話録音サーバーの販売を開始した。携帯電話の通話をオフィス内のIP電話サーバーを経由させて自動録音するシステムで、1台のサーバー構成で同時に200通話まで録音できる。複数台のサーバー構成にも対応可能で、小規模から大規模まで幅広い用途に適用できるという。基本構成価格は500万円から。
図表:携帯電話向け通話録音のシステムイメージ(出典:ソフトフロント) |
営業担当者などが携帯電話で顧客と交わす通話を録音し、通話履歴とともに管理することで、企業のコンプライアンスを強化できる。具体的には、社員の各携帯電話の番号に個別にIP電話番号を割り当て、このIP電話番号を使用して顧客との通話を行う。発信操作は、専用のWeb電話帳から行う行うため、携帯電話には顧客情報が残らず、紛失・盗難による情報漏えいも防止できる。なお、顧客から社員への通話は、IP電話番号宛に発信する。管理者はPCのWebブラウザから通話履歴の検索、録音の再生、電話帳の編集などが行える。
サーバーには、通信制御、音声録音、Web電話帳などの機能をすべて含めて提供する。通信キャリアのIP電話サービスも利用できるため、通信費の削減も可能だ。なお、現時点で対応しているサービスは、KDDI光ダイレクト、KDDI光ダイレクト over Powered Ethernetの2種類。今後順次対応サービスを増やしていく予定という。