ブリックス、IP-PBXソフト「Asterisk」を利用し低価格の電話通訳サービスを提供

ブリックスは2010年11月8日、フュージョン・コミュニケーションズが提供する「Fusion IP-Phone」と、オープンソースのIP-PBXソフトウェア「Asterisk」をベースに、日本エヴィクサーが開発・構築したCTIシステムを導入し、中小商業店舗向けの電話通訳サービス「CALL US(コーラス)」の提供を開始した。

「CALL US」は、バイリンガルのコールセンターオペレーターが、電話による通訳を提供するサービス。外国人客が中小商業店舗に来店した際、専門の通訳スタッフがいなくても、CALL USの専用電話番号にかけるだけで、受話器や携帯電話の受け渡しによりオペレーターの通訳が利用できる。言語は、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語の5カ国語に対応しており、電話だけでなくメールによるサポートも含め、月額3000円(税込)から利用可能だ(業種により異なる)。ホテルやレストラン、タクシー、小売店舗などでの利用を想定している。

ブリックスでは従来PBXを採用して、鉄道会社や宿泊施設、医療機関、金融機関、テーマパークなどを対象に電話による通訳サービスを提供してきた。今回提供開始する「CALL US」については、急激に増加する外国人観光客への対応を迫られている中小商業店舗からの、手軽な方法と価格による通訳サービスを使いたいというニーズに応えるため、オープンソースであるAsteriskをベースにしたシステム構築を行ったという。

従来のPBXシステムでは高額だった発信番号による契約店舗の認証とCTI機能を、Asteriskを活用することで低コストに構築。これにより分単位の課金ができるようになり、契約店舗に対してより低価格での通訳サービスの提供が可能になった。また、システムを完全IP化したことで、システムをデータセンター内に設置できるため、コールセンターを移転したり複数拠点で分散運用する際に、システム移設の必要がなくなる。

同社は、簡易な通訳サービスの提供により通訳サービスの認知度を向上させるとともに、海外への営業展開を進める企業に対して、電話やメールで海外との一次対応業務を代行するなどのサポートも行っていきたいとしている。

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