ラトックシステムは2023年3月30日、Wi-SUN Bルート・HAN対応のUSBアダプター「RS-WSUHA-P」とWi-SUN Enhanced HAN 対応のUSBアダプター「RS-WSUHA-J11」の2製品を5月下旬に発売すると発表した。

これらの製品はUSBドングルタイプのWi-SUNインターフェイスで、パソコンやゲートウェイなどのUSBポートに差し込むことで、簡単にWi-SUN通信機能を追加できる。

Wi-SUNは920MHz帯の無線通信帯による障害に強い長距離通信を可能とする規格。スマートメーターとのBルート通信を使ったHEMS（Home Energy Management System）サービスや、HAN通信を使った各種のIoTサービスなどに利用が広がっている。

同社はこれらのRS-WSUHAシリーズをロームと共同開発し、「Certified by ROHM」の認証を取得している。高い受信感度を実現し、安定したWi-SUN通信を可能にしているという。両モデルともロームのWi-SUN無線モジュールを搭載する。

Wi-SUN Bルートに対応するRS-WSUHA-Pは、太陽光発電やスマートメーターとの通信をおこなうシステム構築に適しているという。Wi-SUN Enhanced HAN通信に対応するRS-WSUHA-J11は、中継機を介した1ホップリレー通信による無線通信範囲の拡張をサポートしており、工場や商業施設内のIoT分野での利用を見込んでいる。

標準価格はいずれもオープン。