SB C&Sは2023年3月22日、プラント建設を手がける田辺工業(新潟県上越市)と連携し、同社のIoTサービス「Sense Connect」を活用して地下や山間部、工場内などの特殊な環境において、様々なセンサーからデータを収集し現場の状況を可視化する取り組みを開始すると発表した。
Sense Connectは、様々なセンサーデータを収集の上クラウド上で一元管理し、現場の状況を可視化するトータルサービス(参考記事:CO2や温湿度、PM2.5を簡単に可視化「Sense Connect for 環境可視化」SB C&Sとobniz)。田辺工業はIoTを活用して特殊な現場環境での業務改善に取り組んできたところ、Sense Connectを導入し作業員の目視や常駐で行われてきた管理・点検業務の自動化・可視化を図る。
具体的には、酸素欠乏症対策として一酸化炭素濃度を測定するポータブルガスモニター(理研計器製)、機器保全を目的とした機材の表面温度を取得のための温度センサー(レンジャーシステムズ製)、機材間の距離データを取得するためのTOF距離センサー(レンジャーシステムズ製)などをSense Connectに接続。これにより、作業時の安全対策や設備点検業務の効率化、現場の作業環境の改善などを、各センサーで収集したデータを活用して解決するとしている。
(左から)ポータブルガスモニター、温度センサー、TOF距離センサー
SB C&Sはこの取り組みにより、センシング対象や取得データの選定、通信インフラの整備、セキュリティ対策など、設計から施工までを含むトータルサービスの提供を目指すという。