ソフトバンクは2023年3月20日、本田技研工業および本田技術研究所とともに、中日本高速道路株式会社（以下、NEXCO中日本）が新東名高速道路の建設中区間で行う「高速道路の自動運転時代に向けた路車協調実証実験」に参加すると発表した。

実証実験では、コネクテッドカーとコネクテッドカー以外の車両が混在している環境を想定し、コネクテッドカーや交通インフラなどの情報連携により、事故リスクの予測や情報通知を行うユースケースの検証を開始する。

検証のイメージ

検証では、道路に設置した路側センサーで非コネクテッドカーを含む車両の情報をNEXCO中日本の道路管制センターに伝送し、車両情報を解析を行う。また、走行するコネクテッドカーの位置や速度などの情報をソフトバンクのネットワークを通してリアルタイムに収集し、情報連携プラットフォームへ伝送する。これらの集めた情報を道路管制センターと情報連携プラットフォームの間で相互に共有することで路車協調を実現し、交通事故のリスクの解析・判定を行い、急な車線変更など予測されるリスクに関する情報を周辺車両へ通知することで、事故を未然に回避する行動を促す。

ソフトバンクは、これまで本田技研工業や本田技術研究所などとともに、コネクテッドカーに関する技術検証や、5Gなどの通信技術の活用による事故低減に向けたユースケースの検証に取り組んできた。今回の取り組みでは、コネクテッドカーのみならず、非コネクテッドカーの車両情報も考慮し、安全で安心して移動できる社会の実現に向けた技術検証を推進していきたいとしている。