ウェザーニューズとKDDIが気象情報サービスで協業

ウェザーニューズとKDDIは2010年9月29日、気象情報を活用したサービスで協業した。11月下旬より、au携帯電話/スマートフォン向けに気象情報サービスの提供を開始する。

KDDI代表取締役執行役員専務の高橋誠氏(左)とウェザーニューズ取締役ノ石橋知博氏

ウェザーニューズでは、全国に約21万人いる「サポーター」が空の様子を携帯電話のカメラで撮影して送信するなど会員参加型の気象情報サービスを提供している。今回の協業により、全国に約3000局あるau携帯電話向け基地局にライブカメラのほか、気象庁のアメダスではカバーしていないCO2、紫外線、感雨(雨や雪が降ってきたことを観測する)などのセンサーを設置、通信モジュールを介して情報を収集することで情報精度の向上を図る。ウェザーニューズ取締役の石橋知博氏は「携帯電話の基地局は全国に設置されており、特に人口の密集した地域に多い。電源やネットワーク持っており、気象観測装置との相性は抜群だろう」と語った。

各種センサーの開発にはロームおよび明星電気が参加 気象観測装置に設置されるライブカメラ

11月下旬からは、au携帯電話/スマートフォン向けの気象情報サービス「ソラテナ」の提供も開始する。基地局に設置された気象観測設備を擬人化して個性を持たせることで、単なる気象情報にとどまらず、ユーザーとのコミュニケーションが可能になる。専用アプリでは気象観測設備が「雨が降ってきた」「暑い」などとつぶやいたり、「今は半袖、それとも長袖?」といった会話を通じてユーザーから集めた結果を反映する。さらに、学習機能を持たせることで、暑さや寒さなど地域ごとに異なる気温の感覚にも対応するという。

各地に設置された気象観測設備が自らつぶやく

ソラテナは11月下旬までに東京近郊の約100局を対象にトライアルサービスを実施、2011年4月より全国で本格サービスを開始する予定。月額利用料は無料。サービス開始時点ではEZweb搭載機種と「IS01」に対応し、順次拡大する。両社は、携帯電話のGPS機能を活用したスタンプラリーのほか、健康や防災などさまざまなライフシーンでのサービス展開を計画しているという。

KDDIでは、9月17日に中国のソーシャルゲーム大手ReKooとの提携を発表するなど、異業種との連携を積極的に推進している。同社代表取締役執行役員専務の高橋誠氏は「Androidが普及する時代には、新しいユーザー接点を開拓する取り組みが重要になってくる」と述べるとともに、今後こうしたアライアンスを数件発表する予定であることを明らかにした。

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