SPECIAL TOPIC通信業界で最近注目の「FinOps」とは? クラウド利用の最適化に貢献

コスト削減と、ユーザー当たりの収益向上は常に通信業界の至上命題だ。さらに近年、クラウドサービスの利用が拡大する中で、全体像が把握できず、コストが肥大化していることも新たな課題となっている。こうした現状を解決する鍵が、「FinOps」と呼ばれるコンセプトだ。

テレコム業界にとって、いかにコストを削減し、一ユーザー当たりの収益を高めていくかは、今に始まった話ではなく常につきまとう課題であり続けてきた。この古くて新しい課題を解決する鍵の1つは、やはり「自動化」だろう。

マイクロフォーカスエンタープライズ株式会社(以下、マイクロフォーカス)営業本部本部長の和田馨氏によると、キャリアの現場ではいまだに「手作業」による処理が多々見られるという。「法人向けビジネスを例に挙げると、顧客を担当するフロントとお客様のやりとりはマニュアルインタラクションです。サービスを提案して採用された後のネットワーク接続や設定といったプロセスもすべてマニュアルであり、コストがかさんでいます」(和田氏)

こうしたマニュアルの世界から脱却し、自動化を実現する上で1つのヒントになりそうなのがIT業界の取り組みだ。クラウド活用に伴って浮上してきた課題を解消し、効率的に利用するため、「FinOps」と呼ばれるクラウド活用の最適化を図るアプローチが取り入れられつつある。

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