楽天モバイルとNEDO、AIを用いた5Gスライスオーケストレーションの高度化に成功

楽天モバイルと国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は2022年10月27日、「AIを用いた5Gスライスオーケストレーション高度化技術」の開発に成功したと発表した。

同技術は5G SAにおいて、通信を行う二者間(エンドツーエンド)でネットワークスライスを自律的・自動的に運用する「ネットワークスライシングオーケストレーション技術」とAIをオーケストレーターに組み合わせ、5Gネットワーク運用を高度化するものだ。

AIを用いた運用高度化技術のシステム

AIを用いた運用高度化技術のシステム

これらの技術を導入したモバイルネットワークでは、ネットワークスライスの構築から運用までの自動化率77.5%を達成したという。従来は人手を介して運用管理する必要があったが、自動的な運用管理を可能とすることで、日々のネットワーク構成の変更やサービスの追加など、膨大な作業数の削減につながり、コスト削減や品質の向上が期待できるとしている。

研究開発の成果を生かし、楽天モバイルは2023年をめどに商用5G SAに同技術を導入し、ネットワークスライシングを用いて高品質なネットワークサービスの提供を目指す。また、楽天シンフォニーがグローバルに展開するプラットフォーム「Symworld」のプロダクトにも組み込み、世界中の企業に提供する。

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