今、セキュリティ上の脅威はますます巧妙化し、サイバー攻撃のリスクは大きく高まっている。特にマルウェアやランサムウェア、標的型攻撃、サプライチェーンやエンドポイント全体へのセキュリティ対策は喫緊の課題だ。

サイバー攻撃による被害が拡大している背景には、クラウド利用やテレワークの増加に伴いネットワークが複雑化し、分散化することで、脅威を認識して対応することが困難になっていることがある。

一方で企業の対策状況をみると、ネットワーク全体で平均45種類にも上るセキュリティ製品を導入しているものの、これらのツールは連携ができておらず、集中管理がほぼ不可能になっている。

こうした中で、求められているのは、断片化したインフラを管理できる統一的なアーキテクチャであることはもちろんのこと、新しいテクノロジーやサービスを安全かつ簡単に導入できる仕組みだ。

こうした仕組みはサイバーセキュリティ・メッシュ・アーキテクチャと呼ばれる。調査会社のガートナーは｢2024年までに、サイバーセキュリティ・メッシュ・アーキテクチャを導入する組織は、セキュリティ・インシデントによる財務への影響を平均で90％低減させる｣と述べている。

フォーティネットは１0年以上前からこの考え方を「フォーティネット セキュリティ ファブリック」と呼んで、提案してきた。本ホワイトペーパーではこれらの仕組みに関心のある企業に向けて、サイバー攻撃対策の現状とともに解説する。