SPECIAL TOPIC“つなぐ”を磨く新時代のデータセンター 回線を引くだけでメガクラウドへ直結!

「ネットワークに強いデータセンターになろう」──。そんなビジョンを掲げて3年、アット東京はAWSやGoogle Cloudなどメガクラウドのダイレクト接続ポイント(POP)を戦略的に誘致してきた。クラウドとユーザーの拠点をつなぎ合わせるハブになるため、各種の接続サービスも拡充。“つなぐ”価値に磨きをかけ、新時代のデータセンター像を確立しようとしている。

ラック契約なしの新サービス登場 回線引き込みだけで手軽に閉域接続
さらに、「アット東京の設備ですべて完結している」(小浦場氏)ため、運用もシンプルだ。ユーザーにとっては、ここをネットワークの集約ポイントとして様々なクラウドにつなげることで、接続先が増えても複雑度が増すことなく安定した環境が維持できる。

クラウドへの依存度が高まるのに伴い、障害対応のスピードを重視するユーザーがこうした利点に着目、Cloud Direct Connect Packへの切り替えを検討するケースが増えているという。

そして今回、このクラウド接続を“もっと手軽に使いたい”という声に応える新メニューを追加した。ラック契約と設備の導入が不要で、回線の引き込みだけでPOPへの接続を可能にする「回線だけ持込パック」だ。ユーザーは、「既存のWANからアット東京へ、アクセス回線を1本伸ばしてもらうだけでいい」(杉山氏)
回線には必ずONU(終端装置)がついてくるが、そのためのラック契約も不要だ。ONUはアット東京が預かり(図表2の①)、障害時の対応も含めて運用を代行する。

図表2 回線だけ持込パック(画像をクリックで拡大)
図表2 回線だけ持込パック

クラウドに接続するためのBGPルータも、仮想マネージドルータとしてサービス提供する(同②)。ラックを契約して自らBGP設定をしたり、SIerに任せると手間もコストもかかるが、そうした面倒は一切不要だ。

開通までの時間が非常に短いことも大きなメリットだ。新しいクラウドサービスを使いたい場合も約1週間で開通。「ATBeX」の物理工事を伴わない論理回線サービスを利用する場合なら2営業日で可能だ。他社の一般的なサービスでは数カ月かかることも珍しくない。

なお、費用は月額7万9500円(税抜)から。これ以外にかかるのは、通信キャリアに払う回線費用のみだ。

クラウド直結環境を1日単位で貸出 データセンターを共創の場にこのようにアット東京は、“スペースやラックを貸す”という従来のビジネス形態に囚われず、“つなぐ”ことを価値提供の軸に次々とサービスを拡充してきている。もう1つ注目されるのが、短期間のクラウド利用に最適化した「Cloud Lab」。なんと、1日から使えるデータセンターサービスだ。

アット東京のデータセンター内で、クラウドのダイレクト接続と、レンタルスペース(作業室とハウジングラック)を1日単位で利用できる。2020年3月末までは(キャンペーン期間中)、最大3日間の利用料が無料だ。クラウドや外部接続用の回線が常設されており、例えば、短期間のイベントで会場とクラウドを接続するような場合、また検証やリハーサルをするのに最適だ。

実際、横浜アリーナで行われたある人気アーティストのイベントでは、来場者のスマートフォン1万2000台から会場のWi-Fi経由でAWSにアクセスするために、アット東京の10Gbpsダイレクト接続を利用。低遅延性を活かして、アーティストと来場者がスマートフォンを使ってコミュニケーションする演出が行われた。短い準備期間で、この環境構築にCloud Labの仕組みが大きく貢献したという。

今後は、このように複数のサービス事業者や異業種企業が連携、相互接続することで新たなビジネスを創出しようとする取り組みが一層加速するはずだ。“つなぐ”に磨きをかけるアット東京のサービスは、そうした共創の場でも重要な役割を果たすに違いない。

<お問い合わせ先>
株式会社アット東京
TEL:03-6372-3500
Mail:at-sales@attokyo.co.jp
URL:https://www.attokyo.co.jp/

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