ワークスタイル変革Day 2016 講演レポートシスコ石黒氏、「Cisco Spark」と「アップルとの提携」で加速する新たな働き方

デジタル化の進展により、働き方が変わっていく。「その際、重要な役割を果たすのがコラボレーションツールだ」とシスコの石黒圭祐氏は話す。そして、クラウドベースの「Cisco Spark」は、あらゆる場所をワークスペースに変えると強調した。また、シスコのユーザー企業である楽天の西尾祐人氏も登壇し、同社のワークスタイル変革の取り組みについて語った。

ビジネスチャットとCisco Sparkは「断固違う」再び演台に上がった石黒氏は、シスコの目指す“違い”について話した。その違いとは、(1)とにかく簡単、(2)クラウドにつながる、(3)相互接続性の3つだ。

「シスコではこの3つが叶わないものは製品化されない」そうだが、そのコンセプトを象徴する製品の1つがクラウドサービスの「Cisco Spark」である。「チームコラボレーションという考え方で、ゼロから作り上げた」(石黒氏)。Cisco Sparkについては昨年のワークスタイル変革Dayでも紹介されたが、「この1年で機能がかなり拡充された」という。

チームワークコラボレーションのために開発されたCisco Spark
チームコラボレーションのために開発されたCisco Spark

Cisco Sparkに対しては、最近普及が進んでいるビジネスチャットと同様のツールと捉える向きもあるかもしれないが、「それは断固として違う」と石黒氏は話した。

石黒氏によると、調査会社のガートナーは「2018年までに50%のチームコラボレーションとコミュニケーションは、モバイルでのグループコラボレーションアプリ経由で実行される」としたうえで、ビジネスチャットとは別のカテゴリとして、モバイルアプリに対応したビジネスメッセージングが普及すると予測しているという。

Cisco Sparkは、このビジネスメッセージングに相当するツールで、無料でスタートできる。

その特徴は、チームワークのためのツールであり、トピック別やチーム別に“部屋”を作成し、コラボレーションできる点だ。また、モバイルやビデオ会議端末など、「基本的にどのデバイスでも同期ができ、すべてのデバイスでコミュニケーションを途中から引き継ぐことができる」。さらにテキストだけではなく、音声やビデオなど、いろいろなメディアに対応しているのもポイント。今後は「サードパーティとの連動やボットとのAPI連携にも力を入れていく」とも石黒氏は語った。

すべての端末につながるCisco Spark
すべての端末につながるCisco Spark

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