UEBAとはユーザーとエンティティの行動分析と訳され、ネットワーク上のトラフィックパターンから不正な行動、リスクを早期に検知するもの。UEBAの市場は2020年度の売上金額が18億2000万円で前年度比56.9%増となった。ITRは2021年度は同60.4%増の29億2000万円へ成長すると予測している。
UEBA市場の動向
ITRのコンサルティング・フェローの藤俊満氏は、「エンドポイントセキュリティ市場では、マルウェア対策に続いてEDR(Endpoint Detection and Response)が企業に導入・展開されてきていますが、この次に企業に普及すると見られている製品・サービスがUEBAです。マルウェア対策やEDRがマルウェアを対象としているのに対して、UEBAはユーザーのログインパターンや端末操作パターンをAIで分析することで、ユーザーのなりすましや内部不正行為などを検知します。セキュリティインシデントは、外部からの攻撃よりも内部の不正行為が上回ることから、UEBAのニーズは今後ますます拡大するでしょう」と述べている。