東京湾に沈む夕日の絶景スポットとして知られる千葉県富津市・金谷港。その海辺に今年4月誕生したのが、「BAYSIDE KANAYA GLAMCOTTAGE(ベイサイドカナヤグランコテージ)」だ。
コロナ禍で遠出がままならないなか、近場で「3密」を回避しながら自然を満喫できるグランピングが一大ブームとなっている。そのグランピングとリゾートホテルの要素を取り入れた同施設は、オープン当初から高い注目を集めており、5月の連休中は多くの人でにぎわった。
このような宿泊施設では、Wi-Fiが必要不可欠なサービスの1つだ。同施設の場合、24棟からなるコテージやレストランにTP-Linkのアクセスポイント(AP)「EAP235-Wall」と「EAP660 HD」を計27台設置、給電にはPoE+対応のスイッチングハブ「TL-SG1210P」を接続している。EAP660 HDはメッシュを構築することでレストラン全体をシームレスにカバーし、レストラン内のどの場所でも快適にインターネットを利用することができる。
これらのAPは、複数拠点のネットワークをソフトウェアで制御する「Omada SDN Solution」に対応しており、Omadaクラウドコントローラー「OC200」で一元管理することが可能だ。
図表1 アクセスポイント構成図
OC200は、小型でありながら1000クライアントまで対応する。「仕事とプライベートでデバイスを使い分けていても、常に持ち歩くのは5台程度。1棟に4人宿泊したとして、十分にカバーすることができます」とアイ・クリエイト コラボ企画 推進担当の今津壮太氏は説明する。同社は、ベイサイドカナヤグランコテージを運営する新昭和グループで住宅や商業施設のネットワーク構築を手掛ける企業だ。
また、施設の入口や受付、駐車場、街灯など、多くの人が出入りする場所には、TP-Linkの法人向けセキュリティカメラ「VIGI」が計15台設置されている。
人が出入りする勝手口にも屋外用バレット型「VIGI C300HP」が設置されている
VIGIは、今年2月に国内販売を開始したばかり。「ちょうどベイサイドカナヤグランコテージに採用するセキュリティカメラのメーカー選定に悩まれていたとき、当社が市場に参入するという話をしたところ、興味を持っていただきました」とティーピーリンクジャパン ディストリビューションマネージャーの木下裕介氏は話す。
今津氏は、検証機を自宅に持ち帰り、実際に映像品質や性能を確認したうえで導入を決めたという。
カメラの管理・運用には、同シリーズのネットワークビデオレコーダー「VIGI NVR1016H」を使用。16チャンネルまで対応しているため、設置した15台を1画面からまとめてモニタリングすることもでき、さらに専用アプリからも手軽にリモート監視可能だ。
図表2 VIGIの構成図
図表 アクセスポイント構成図
図表 アクセスポイント構成図