SPECIAL TOPICWi-Fi 6Eではクアッドバンドを実現 中小企業でも4バンド計10.8Gをらくらく管理

配線無しで無線エリアを拡張できるメッシュWi-Fiが、家庭・企業向けを問わず、市場を広げている。トップベンダーの1つ、ネットギアでは日本市場でも家庭、SMB(中堅中小企業)向けにラインナップを展開。複数のバンドを扱い、広エリアで実行速度の高い製品を提供している。先行する北米市場では、Wi-Fi 6Eのクアッドバンド製品がほぼ完売している。

現在、北米エリアのWi-Fiマーケットで注目を集めているベンダーがある。それがネットギアだ。同社は1996年にシリコンバレーで設立したが、2016年から展開している「Orbi」シリーズが大きな支持を集めている(図表1)

 

図表1 メッシュWi-Fi Orbi Proのラインナップ

図表1 メッシュWi-Fi Orbi Proのラインナップ

メッシュ×トライバンド 広エリアで高速Wi-FiOrbiの特徴はメッシュWi-Fiを採用していること。メッシュWi-Fiとは一般的に親機と子機(サテライト)のアクセスポイント(AP)を無線でつなぎ合わせることで、エリアを拡大する仕組みを採用したWi-Fiだ。

2016年にOrbiを提供開始して以来、同社はメッシュWi-Fi関連で150にも上る特許を取得し、市場を牽引してきた。「日本よりも、動画配信サービスやネットゲームを大画面のテレビで楽しむ傾向にある米国や、香港・シンガポールなどのアジア圏では、メッシュWi-Fiの割合は非常に高まっています」とネットギアジャパン 代表 杉田哲也氏は紹介する。メッシュWi-Fiは日本では認知度の低さから、まだ過渡期と言えるソリューションだが市場は拡大し続けている。

もう一つ、Orbiの特徴がトライバンドを採用していることだ。その名のとおり、3つのバンド(帯)を利用する仕組みで、2.4GHz帯と、5GHz帯を2つ利用して無線通信を行う。バンド数を増やすメリットについて杉田氏は、「通信が混雑せず、より安定した通信ができるようになること」と解説する(図表2)。なお、エントリーモデルのRBK3/SXK30シリーズのみデュアルバンドとなっている。

 

図表2 トライバンドメッシュWi-Fiのイメージ

図表2 トライバンドメッシュWi-Fiのイメージ

 

通常、無線LANのAPは同時に通信できるのは一台の端末だけ。複数台の端末との通信をAPが内部で高速で切り替えたり、データをパケットに分割してスケジューリングしながら送受信することで、同時に通信できるように感じられている。

しかし、古い通信規格の端末や、大容量の通信を行うデバイスがAPに繋ぎに来ている場合などはなかなか通信が終わらず、APの処理能力や帯域を占有してしまうため、全体のパフォーマンスが落ちる。有線に比べて無線が「途切れる」「遅い」と感じやすいのもこの理由が大きい。

デュアルバンドの場合、子機は親機との通信/端末との通信を切り替えながら通信することになる。そのため、多くのメーカーは子機の通信速度は、親機に直接つなぐ場合に比べて半分以下の速度になっている。エクステンダーを用いてエリアを拡大した場合も同様だ。

一方、トライバンドであれば「APの子機と親機の通信には専用のバンドを1つ割り当てられます。親機との通信/端末との通信を同時にできるため、子機に端末を繋いでも速度は変わりません。接続する各デバイスが安定して最高速度を享受できるようになり、ストレスのない通信が実現できます」と杉田氏は解説する。メッシュWi-Fiとトライバンドの仕組みによって、通常のWi-Fiと比べて実行速度向上、安定性、カバレッジなど無線品質を高めていることがユーザーからの評価を得ている理由だと言えよう。

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