NTTの新社長に島田氏、東西も社長交代 21年度決算は過去最高

NTTは2021年度の決算発表会を開催。新社長に現副社長の島田氏が就任することを明らかにした。また同日、NTT東西についても社長交代が発表された。NTT東日本は、NTT副社長の澁谷氏が、NTT西日本ではNTT Ltd.の森林氏が新社長に就任する。

NTTは5月12日、2021年度決算および2022年度業績予想発表会を開催。新社長に現副社長の島田明氏が昇格する人事を発表した。現社長の澤田氏は、代表取締役会長に就任する。6月の定時株主総会及び取締役会において正式に決定する予定だ。

 

 

NTT 代表取締役副社長 島田明氏

 

 

島田氏は「今後のNTTグループの経営にあたっては、澤田社長がこれまで取り組んできた変革の路線を引き継いでやっていきたい。経済情勢や事業環境の先行きが不透明ななか、変化に対応し、時には先んじて自ら変化していくことによって道を切り開いていく経営が必要だ。ダイナミックに、自ら変革し続けていくNTTグループを作り、お客様に新たな体験と新たな感動をお届けできるように全力で取り組む」と思いを述べた。

なお、NTT東西も社長が交代。NTT東日本は、現NTT 代表取締役副社長の澁谷直樹氏が、NTT西日本ではNTT Ltd. President and Board Directorの森林正彰氏が新社長に就任する。

2021年度決算は過去最高益を更新

2021年度の連結決算については、営業収益・営業利益・当期利益がいずれも過去最高値を更新。営業収益は、NTTデータの増収などの影響によって対前年2125億円プラスの12兆1564億円。営業利益は、対前年972億円の増益で1兆7686億円。

 

 


2021年度 連結決算の状況

 

当期利益は、営業利益見合いの増益に加え、NTTドコモの完全子会社化による少数株主見合いの利益の取り込みや、法人税の影響による一過性の増益も合ったことから、対前年から2649億円増加の1兆1811億円と、初の1兆円超えとなった。

海外営業利益率は、NTTデータにおける増収に加えて、構造改革の効果などによって対前年3.3ポイント改善の6.3%。2023年度の目標である7%の実現も見えてきているという。

セグメント別の状況については以下の通り。

 


2021年度のセグメント別の営業収益・営業利益

続きのページは、会員の方のみ閲覧していただけます。

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

FEATURE特集

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。