NTT持ち株、NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、パナソニック電工の5社は2010年11月29日、ホームICTに関するフィールドトライアルを11月30日から展開していくと発表した。
ホームICTとは、家電やオフィス機器などをネットワークにつなぐことで、より豊かで便利な暮らしを実現するというもの。NTTでは2009年12月から、さまざまなパートナーの機器・アプリケーションを連携させるテストベッド環境での技術的検証を行ってきたが、基本的な検証が完了したため、フィールドトライアルを展開していくことにしたという。
NTT東西は一般ユーザーを対象に、パナソニック電工のライフィニティシステムとホームICT基盤の連携に関するフィールドトライアルを開始する。ライフィニティシステムとは、住宅内の各設備とLANが連携することで、屋外からの侵入検知や照明・エアコンの遠隔操作などを実現するシステムのこと。NTT東西が開発したOSGiフレームワークを組み込んだホームゲートウェイにOSGi対応ソフトをプリインストールすることで、侵入情報の通知や外出先からの照明・エアコンのオン/オフが行えるという。
図表1 パナソニック電工のライフィニシティシステムとの連携トライアルのイメージ |
また、NTTドコモのポケットUとホームICT基盤を連携させたトライアルも実施する。ポケットUは、自宅PCに保存してある動画・音楽・画像などのコンテンツを外出先で携帯電話などから閲覧できるサービスだ。トライアルでは、OSGi対応ソフトをホームゲートウェイにプリインストール。ネットワークHDD内に保存されるコンテンツを定期的にチェックし、新着がある場合、ユーザーに携帯電話のメールを通じて知らせる新機能を提供する。
図表2 NTTドコモのポケットUとの連携トライアルのイメージ |