チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの脅威インテリジェンス調査部門であるチェック・ポイント・リサーチは2022年3月1日、ロシア・ウクライナ間の紛争に関連して観測されたサイバー攻撃のデータを発表した。
ウクライナ政府および軍部に対するサイバー攻撃は、戦闘開始後3日間で、2022年2月当初と比較して196%という驚異的な数値に急増。一方、ロシアの組織に対するサイバー攻撃は2月24日から26日の数日間で、前週の同日に比べて4%増加したことを確認したという。
東スラブ語(ロシア/ウクライナ文字)でのフィッシングメールは7倍に増加。そのうちの3分の1はウクライナのメールアドレスからロシアの受信者に向けて送られた悪質なフィッシングメールだった。
また、チェック・ポイント・リサーチは今回の発表で、海外からウクライナへの寄付を考えている人を標的とした「義援金詐欺」メールについても警告している。
ウクライナ支援を騙る詐欺メールの例
上はその一例で、インテリジェンス調査部門を担当するLotem Finkelstein氏は、「メール送信者のアドレスを必ず確認してください。メールに誤字脱字がないかチェックし、メールの送信者が本物であるかどうかも確かめてください。私たちは、現在進行中の戦争にまつわるサイバー活動のあらゆる側面について監視し続けます」とコメントしている。