IDC Japanが9月28日に発表した市場予測によると、2021年の国内SD-WAN市場は前年を上回る成長を遂げる。
2021年の国内SD-WAN市場規模は、前年比47.6%増の54億9200万円に達する見込み。2020年は同36.9%増の37億2200万円だった。
2022年以降も市場拡大は続く。2020~2025年の年間平均成長率は43.2%で、2025年の市場規模は223億7800万円と予測している。
SD-WAN導入の主目的は、ローカルブレークアウトの実現だ。当初想定されていたWANサービスの費用削減から変化してきている。
「短期的には、中堅中小企業を中心にローカルブレークアウト実現を主目的として、比較的安価なSD-WAN製品やサービスの導入が進む。一方大企業では、比較的長期スパンでの取り組みとして、クラウド型セキュリティを組み合わせ、ポストCOVID-19における企業ネットワーク最適化やシステム最適化の中で導入検討が進むであろう」とIDC Japan コミュニケーションズ リサーチマネージャーの山下頼行氏は述べている。
国内SD-WAN市場予測