クラウド型SWGのiboss アクセスの制御も実現A3C-SIMコネクトは端末とクラウドおよび社内へセキュアに接続するインバウンド通信を提供するのに対し、インターネットなどへの保護されたアウトバウンド通信を提供するのがクラウド型セキュアWebゲートウェイ(SWG)の「iboss」である。強力かつ多種多様なネットワークセキュリティ機能をインターネットトラフィックに適用するもので、アンチウイルスやDNSプロテクション、ふるまい検知などの機能を世界100カ所以上に設置したクラウドで高速に適用する。A3C-SIMコネクトで認証したユーザーのアクセス権限もクラウドで管理できるため、ゼロトラストの条件であるアクセス制御も実現可能だ(図表2)。
図表2 A3 SIMコネクトとibossによる構成イメージ
大きな投資が必要ないのも両ソリューションのメリットだという。
A3C-SIMコネクトでは1端末当たりの単価は月額約1200円と破格。自治体などで、リモートデスクトップによく使われている閉域SIMの価格が月額3000円程度であることと比べるといかに安価か分かるだろう。しかも閉域SIMの場合は、一定のデータ使用量を超えると従量課金になってしまうが、A3C-SIMコネクトの場合は、自宅Wi-Fiなどを利用できるため、通信制限がかかることがない。ibossは導入形態によって価格は異なるが「中堅中小企業のユーザーにも満足できる価格になっているはずです」と鈴木氏は自信を見せる。
ゼロトラストネットワークを構築したいが、大きな投資はできない、既存の設備を流用したいという場合は、「まずはローカルな通信をセキュアにすることから取り組むことをおすすめします。次にクラウドにセキュリティ機能を持たせる。A3C-SIMコネクトとibossの組み合わせなら、小さな投資ですぐこの環境を実現できます」と鈴木氏は語る。
現在、ネットワークとセキュリティの世界ではクラウドシフトへの移行が加速している。「ただ、ゼロトラストやクラウドシフトを今すぐ完了する必要のある企業は多くないはずです。まずはA3C-SIMコネクトで足元の環境から整えてはいかがでしょうか。将来的なクラウド移行にも無駄になりません」と池田氏は話す。現行環境から着実にアップデートしたいというユーザーに、エイチ・シー・ネットワークスは柔軟なアプローチを提供してくれそうだ。
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