NECは2010年4月28日、NTTドコモからLTEの1.5GHz帯に対応した光張出し基地局用の無線装置(RRE:Remote Radio Equipment)の開発・製造ベンダーに選定されたと発表した。
光張出し基地局は、デジタル信号処理、保守監視機能などを備えた基地局装置と電波の変復調機能を装備したRREによって構成される。光ファイバーを使って、1台の基地局装置に複数のRREを接続することができる。
今回選定されたNECのRREは、独自開発した小型低損失の誘電体フィルターと、業界最高水準だという高効率アンプの採用により、装置の小型化と消費電力低減を実現しているとのこと。これにより、基地局設置スペースの削減や工事期間の短縮、メンテナンスの簡素化などにつながり、基地局設置および機器運用のコスト削減だけでなく、CO2排出の抑制にも貢献するという。
なお、NECは2GHz帯に対応した光張出し無線装置の納入ベンダーにも選定されている。