KDDIは2021年6月24日、同社が動物園向けに提供するサービス「one zoo(ワンズー)」において、動物園のデジタルトランスフォーメーション(DX)と来園者の体験価値向上に向け、AIカメラで動物個体を見分け、誕生日や家系図などのさまざまな情報を調べることができる「one zooスコープ」の提供を開始した。
one zooスコープの表示イメージ(東山動植物園のトリノ[アミメキリン])
one zooは、動物園内外での体験価値向上と、来園者の減少などの課題解決を目的としたサービス。今回提供を開始したone zooスコープは、スマートフォンのカメラで撮影した動物個体をAIで識別するものだ。同じ種類の動物でも個体を識別し、生まれや育ちに加え、性格や家系図などの個体情報を表示する。
AIでの個体識別には、Linneが提供するLINNE LENS APIを利用。なお、one zooスコープで撮影した動物は、自宅でも情報を閲覧でき、フォローすると自宅でも動画を見ることができる。
また、同日より、one zooの提携動物園に10カ所目として名古屋市東山動植物園(愛知県)が加わった。one zooスコープは、旭山動物園、よこはま動物園ズーラシア、東山動物園、天王寺動物園の4カ所で利用できる。