NTTドコモなど3社、AI・IoTを活用した次世代住宅の実証実験を開始

NTTドコモ、NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発の3社は2021年5月26日、AIやIoTを用いて居住者の行動や好みを学習し、住むほどに住宅が居住者に寄り添いサポートする、次世代住宅の実現を目指す実証実験を開始すると発表した。併せて、実証実験に協力するモニターも募集する。

IoTデバイスを設置したリビングダイニング

ドコモが2017年より進めてきた未来の家プロジェクトでは、横浜市内に設置したIoTデバイスやセンサーなどを実装したトレーラハウス型のIoTスマートホームにおいて、延べ50名以上のモニターによる1週間の居住実験を実施し、家電の自動制御やIoTデバイスからセンシングしたデータの蓄積・フィードバックを通じて、スマートホームにおける快適性や健康面での意識変化につながることを検証してきた。

今回の実証実験では、未来の家プロジェクトで培ったIoTセンシング技術やモニターの声を踏まえ、実際の住宅環境において居住者から長期間のデータ収集やヒアリングを行うことで、居住者の行動や好みを理解し最適な提案をフィードバックするAI、IoT技術を用いた次世代住宅の発展を目指す。その中で、食事や体重、体温などの情報に応じた運動や食事レシピのアドバイス、また、くつろぎ・在宅ワークなどのシーンに合わせて照明、音楽、プロジェクター映像などにより居室の雰囲気を変化させるサービスなどが、居住者のニーズの変化や多様性に対応できるか検証を行う。

スマートフォンアプリWeb画面イメージ

「コンシェルジュがいるような暮らし」「ヘルスコンシャスな暮らし」「自分好みの空間づくり」をコンセプトに居住者のニーズを取り込みながら、実証実験ではSTEP1(2021年5月)・STEP2(2021年秋)・STEP3(2022年)と段階的にサービス・機能の拡張を行う予定。そのサービス・機能の拡張は室内にとどまらず、暮らしの中のスマートミラーやアプリに街のイベントや近くのお店の情報を提供するなど、居住者と街とのつながりをサポートすることで、地域と住まいの連携、街全体へのまちづくり貢献も目指す。

実証実験は、NTT都市開発が提供する都市型賃貸マンション「Wellith URBAN(ウエリスアーバン)中野坂上」で、「未来の街づくり」を実現するNTTグループのデジタル基盤「街づくりDTC」の一環として実施する。

実証実験は「Wellith URBAN中野坂上」で行われる

3社は実証実験を通じて、住まいに求められる新たなニーズや多様なニーズを把握し、快適・健康な暮らしをサポートする住宅を実現することで、居住者のスマートライフや街の活性化に貢献していきたいとしている。

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