<特集>5G時代の未来シティNTTがIOWNで街づくり デジタルツインが連鎖する未来シティ

NTTグループが総力を挙げて取り組む、IOWN技術をベースとした街づくりが始まる。街を構成する人・モノ・環境のデジタルツインが連鎖する未来の街とはどんな姿をしているのだろうか。

連鎖型スマートシティ─。NTTグループが一体となって進める未来の街づくりのキーワードがこれだ。

NTTは、ICT技術を活用した街づくり事業を推進するNTTアーバンソリューションズを中心に、NTTコミュニケーションズやNTTデータ、NTT東日本/西日本、NTTドコモなどグループのリソースを結集したスマートシティ開発を開始する。目標は「これまでにない体験・価値を提供する未来の街づくり」だ。

NTT都市開発が関与するオフィス商用ビル・街区で実証実験を進める。そのスマートシティの基盤となるプラットフォームには、NTTの新ネットワーク構想「IOWN」の技術をベースとする「街づくりDTC(Digital Twin Computing)」を活用する。

NTTグループ各社はこれまでも様々なスマートシティ/スマートビル開発に関わってきた。だが、「例えば公共料金支払の電子化や施設の利用状況を可視化するといった部分的なICT活用に留まっていた」と、NTTアーバンソリューションズ取締役の上野晋一郎氏は振り返り、こう続ける。「今回目指しているのは人が中心の『街づくり×ICT』。人の活動をICTがナチュラルに支える街を作る」

NTTアーバンソリューションズ 取締役 デジタルイノベーション推進部長 上野晋一郎氏
NTTアーバンソリューションズ 取締役 デジタルイノベーション推進部長 上野晋一郎氏

データ駆動型から連鎖型へそうした世界を具現化するための鍵となるのが「連鎖」だ。ひとことで言えば、街で暮らす・働く人たちに価値を提供する“スマート○○”機能群が相互に連動することである。街づくりDTCを開発するNTTスマートデータサイエンスセンタ 主席研究員の社家一平氏は、「近年叫ばれている『データ駆動型』の発展型」と説明する。

NTTスマートデータサイエンスセンタ 主席研究員 NTTサービスエボリューション研究所 プロジェクトマネージャ 社家一平氏
NTTスマートデータサイエンスセンタ 主席研究員
NTTサービスエボリューション研究所 プロジェクトマネージャ 社家一平氏


データ駆動型とは、ビッグデータ解析やAI、デジタルツイン等の技術を駆使し、例えばエネルギー消費や交通トラフィックの変動を予測して現実世界の効率化・最適化に役立てる手法のこと。AIが実世界の事象を理解・判断してフィードバックするサイバーフィジカルシステムの活用が様々な分野で進んでいる。

ただし、その大半は分野ごとに縦割りでシステムが作られている。1つのビル内でも照明・空調制御、エレベーター運行管理、清掃・警備ロボットの運用といった単位で個別にデジタルツインが作られる。

それはそれで有用だが、複数のデジタルツインがつながり、さらに人の行動や思考・嗜好を写した「デジタルツイン」と連鎖したらどうなるか。「デジタルツインを連鎖させて、シチュエーションに応じて使えばより良い体験が作れる」(社家氏)

月刊テレコミュニケーション2021年4月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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