スペインの大手通信事業者Telefonicaのグループ企業で英国の通信事業者であるテレフォニカUK(サービスブランド名:O2)とNECは2021年2月2日、O2のネットワーク上でOpen RANの共同実証に成功したと発表した。NECが英国に設置したOpen RANの事業開発拠点(Center of Excellence)を活用し、O2のコアネットワークを通じてエンドツーエンドのテストと相互接続性の検証を行ったという。
本実証では、NECのエコシステムパートナーである、Altiostar社が仮想化RANソフトウェアを、GigaTera Communications社やSupermicro社などがハードウェアを提供。NECはシステムインテグレーターとして、システム全体を設計し、エンドツーエンドのソリューションを提供した。
発表によれば、本実証はO2のOpen RAN技術開発の進捗を基に実現されたもので、O2は2020年1月に、様々な環境下のユーザに対してより良い有効なネットワークサービスを提供するためのOpen RANプロジェクトの推進を発表している。また、O2の親会社であるテレフォニカは、Open RANネットワークに積極的に取り組んでおり、昨年初めに英国だけでなくドイツ、スペイン、ブラジルで、4Gおよび5G のOpen RAN実証を開始する意向を明らかにしている。