周回衛星向け地上アンテナシェアリングサービスを提供するインフォステラは、同社が開発運用を行う地上局プラットフォーム「StellarStation」によって、極軌道リモートセンシング衛星からカナダでダウンリンクしたデータを、ドイツのデータセンターにリアルタイムで転送することに成功したと発表した。
このダウンリンクサービスは、カナダのC-COREが所有・運営するハッピーバレー・グースベイ(HVGB)の地上局を利用して実現された。
今回のテストキャンペーンでは、StellarStationを利用して、SAR衛星(Synthetic Aperture Radar:合成開口レーダー。地表面を観測する)から取得したデータファイルを受信の数分後から、要求されるレイテンシーよりも速くセキュアなドイツの欧州ペイロード処理センターに転送した。
これにより地上局とStellarStationの機能が実証され、インフォステラとC-COREは本地上局の運用フェーズに移行する。今後は定常的に主要なヨーロッパのSAR衛星からのデータダウンリンクを行うとしている。