車両管理から工場、フリーWi-Fiまで 規模を問わずに使えるでは具体的にどのような場面で利用されているのか。
グローバルでは大規模な導入事例が数多くあり、台湾のハンバーガーチェーンでは、マルチSIMルーターで各店舗と本社を接続し、InControl2から各店舗の端末をリモート管理している。
イギリスのグロスターシャー州の緊急消防救急隊では、緊急用の通信手段として4G/3G、Wi-Fi、衛星通信をボンディングし、「どんなに劣悪な通信環境でも、使える通信をすべて使うことで安定した通信環境を実現している」(林氏)
図表2 Peplink SpeedFusion概念(構成)図
回線に優先順位をつけることもできるので、割高な衛星通信は優先順位を下げておいて、安価なモバイル回線を最優先に設定することも可能だ。
「実際に船舶で、陸に近い時には安価なLTEやWi-Fiで通信し、本当に何も電波が入らないところでは衛星通信に切り替えるなどして通信コストを抑えているケースもある」と同氏は紹介する。
また、急に通信環境が必要になった時にも重宝されている。「日本国内では、コロナ禍で遠隔出演が増えたテレビ局での利用が広がっている。光回線がない場所でも、マルチSIMルーターを導入すれば、すぐに4Gで安定した映像伝送ができると好評だ」(山浦氏)
LTE 同時6回線対応のMAX-HD4 MBX。5G通信モジュールにアップグレード可能
LTE 同時2回線対応のMAX-Transit。USBモバイルバッテリ駆動に対応
マルチSIMルーターを車載するケースも多く、車両位置追跡管理や自動運転のPoCでの利用も多いという。さらに、回線が敷設できない山の中や工場、バスや地下鉄のフリーWi-Fiとしても導入されている。
前述の通り、PeplinkのマルチSIMルーターは幅広い機種を揃えるが、CASOではより手軽に導入できる「Web会議向け推奨構成セット」も提供。LTE 2回線、有線WAN1回線、Wi-Fi機能を搭載する「UBR LTE」という機種と、容量2.5TB/100Mbpsで365日有効のクラウドプランがセットになって、価格は12万3000円。「クラウド上の仮想対向ルーター経由でSaaS型Web会議サービスに接続できる。当社で設定してから出荷するので、届いてすぐに使える。Web会議向けという名称だが、動画配信などにも利用可能だ。1カ月1万円程でこのスペックが利用できるのはかなりコストパフォーマンスが高い」(武田氏)
「当社では、お客様の使用環境や困りごとをヒアリングし、幅広い選択肢の中から最適な機種や構成を提案する。まずはお気軽にご相談いただきたい」と山浦氏は話す。絶対に途切れない、安定した高速なモバイル通信を実現したいなら、ぜひCASOに問い合わせてみてほしい。
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