製造現場にSA型ローカル5Gを構築、NECとリコーが2021年4月から運用開始

リコーとNECは2020年10月22日、SA(スタンドアロン)型ローカル5G環境をリコーインダストリー東北事業所に導入し、2021年4月から運用を開始すると発表した。

同事業所は、複合機やプロダクションプリンター、インク、トナーカートリッジなどを生産する。SA型ローカル5G環境を構築し、5Gの特徴である高速・低遅延・多数同時接続といった特徴を、既存のネットワークとは干渉しない無線周波数帯にて実現。遠隔から現場担当者へのシームレスな接続による技術支援や機器制御、工場内データの完全見える化といった実効果を狙うのに加え、高精細ライブ映像を活用した工場見学といった新たな顧客体験の実現を目指すとしている。

リコーは今後、早期の国内外主力工場へのローカル5G展開を進め、工場における製造技術のデジタル化を加速していく計画。また、両社の技術・ノウハウを組み合わせることで、製造業向け5G活用ソリューションを共同開発し、将来的には外部への提供も検討するという。

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