楽天モバイルは2020年9月30日、5Gの商用サービス開始と5G向け新料金プランに関する説明会を開催した。
現在、同社の料金プランは月額2980円の「Rakuten UN-LIMIT 2.0」のみ。楽天モバイルの現状について、楽天 常務執行役員 兼 CMO 河野奈保氏は「Rakuten UN-LIMIT 2.0は他社の4Gプランと比較して67%ほど安い。サービス開始からたった3カ月で累計契約申し込み回線数が100万回線を突破した。また、先進国に比べると日本のデータ使用量は少ないという声もあるが、UN-LIMITユーザーは1人当たりの利用データ量が携帯各社の2倍となっている」と説明した。
楽天 常務執行役員 兼 CMO 河野奈保氏
続けて、楽天 代表取締役会長 兼 社長 三木谷浩史氏が5Gの新料金プランを発表。今後は「Rakuten UN-LIMIT V(ファイブ)」を展開していくと発表した。料金は変わらず、4Gに加えて5Gが使えるようになる。「5Gの追加料金はない。4Gに加えて5Gがタダで使えるということ。他社の5Gプランと比較して71%安い」(三木谷氏)
楽天 代表取締役会長 兼 社長 三木谷浩史氏
引き続き、データ通信・通話ともに使い放題(ローミングエリアでは5GB以上は1Mbps)
Rakuten UN-LIMIT 2.0契約者は10月12日~11月30日の間に新プランへ自動でアップグレード(希望者は本日よりマイページから変更可能)され、新規契約は9月30日15時30分よりWebと店舗から可能になる。
また同社が独自開発した、電話・メッセージ・SMSが使えるコミュニケーションアプリ「Rakuten Link」のデスクトップ版を10月下旬より提供開始すると発表した。Windows、Macとも利用可能で、主な機能としてチャット、グループチャット、音声通話を提供する。「将来的にはE-mailやストレージなど様々なサービスがLinkの中に融合されていく」という。
三木谷氏は「我々の携帯電話はできるだけ安く、制限なく、どこでも使える。基地局の建設もどんどん進んでいる。当初考えていたよりも3、4年は早く完了し、来年の夏にはほぼ全国の皆さんに独自の通信回線でサービスが提供できるようになる。4Gの時から革命を起こそうとしているが、5Gでもコストの負担なく使っていただけるように頑張っていきたい。こういうことができるのも、楽天は既存の携帯会社と違って自分たちのテクノロジーで最高品質のサービスを提供しているからだ」と述べた。