日本アバイアの新社長にロバート・スチーブンソン氏、「UCで“あうんの呼吸”を実現」

日本アバイアの新社長にロバート・スチーブンソン氏が就任した。同氏は国内戦略のキーワードとして、SIP、コンテキスト、NGNの3点を挙げた。

日本アバイアは2010年4月26日、代表取締役社長にロバート・スチーブンソン氏が就任する人事を発表、同日記者会見を開いた。

スチーブンソン新社長は会見でまず、「アバイアは、グローバルでのコンタクトセンター・ソリューションとユニファイドコミュニケーション市場において、30%のシェアを獲得している。それを基盤として、コンタクトセンター・ソリューションやユニファイドコミュニケーション、データソリューションにおいて新たな柱をいかに早く、日本の顧客やパートナーに対して目に見える形にしていけるかが私のミッションだと理解している」と話した。

そのうえで、今後の国内事業におけるキーワードとして次の3つを挙げた。

1つは、「SIP」。5年前までは多くのプロトコルの1つであったが、現在はデファクトスタンダードになっている。日本アバイアはSIPベースのユニファイドコミュニケーションを具現化するための活動をどこよりも早く進めているとした。

具体的なものとして、中・大規模企業のニーズに沿ったユニファイドコミュニケーションおよびコンタクトセンター・ソリューションを実現するコア・コミュニケーション・プラットフォーム「Avaya Aura」を挙げ、「史上初めてのオールSIPベースのソリューション」だと強調した。

「これからは、顧客やパートナーと一緒に開発を行いながら、日本独自の製品にしなければならない。これは大きなチャレンジであり、大きな楽しみでもある。SIPは将来性があり、これから勝負が始まる市場だと考えている」

2つ目は「コンテキスト」。エンタープライズのコミュニケーションの将来像は、日本人が求めているハイコンテキスト、いわゆる「あうんの呼吸」そのものだと考えているとした。

「現状は、音声だけの電話によるコミュニケーションに制限されているが、今後はもっと有機的に、1つのコールの中に音声やデータを融合したり、必要に応じて第三者をリアルタイムに巻き込んだりすることが求められてくる。これはどの企業にとっても魅力的である。また、SIPがなければこれを具現化することは不可能だ」

3つ目は「NGN」。日本には、NGNという大きなレールが敷かれているが、上位のレイヤーはほとんどノータッチの状態。「日本アバイアにとっては大きなチャンスだと考えている」とした。

スチーブンソン氏は「エンドユーザーの立場に立つことを最重点に置く。新しいユニファイドコミュニケーションやコンタクトセンター・ソリューション、データソリューションについて、いかに効率よく、いかに役に立つかを常に考えながら頑張っていきたい」と話し、今後の予定として、6月初旬に新製品を発表し、夏前には国内事業の新戦略を発表するとした。

日本アバイア新社長のロバート・スチーブンソン氏 アバイア入社以前は、デルのラージ・エンタープライズ事業部戦略担当ジェネラルマネージャを務めていたという米国出身のスチーブンソン新社長

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