相模原市の公立105校がCisco Meraki採用、GIGAスクール構想で学校NWを構築

シスコシステムズは2020年9月8日、神奈川県相模原市内の公立学校105校(69小学校・35中学校・1義務教育学校)のネットワークシステムに、クラウド管理型ネットワークソリューション「Cisco Meraki」が採用されたと発表した。

本事例は、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」に基づき学校ネットワークを整備するもので、相模原市ではGIGAスクール構想による高速インターネット環境の整備を7月から開始し、市内小・中・義務教育学校において令和2年度中に工事を完了する予定という。

シスコによれば、相模原市では、市内105校に分散して配備される大量のネットワーク機器を適切に運用し、機器障害時も授業に支障をきたさないことが必須だった。そこで、クラウド上の管理システムからLANスイッチや無線LANアクセスポイントを遠隔管理できるCisco Merakiの特徴を活かし、市内105校、全教室のネットワークをクラウドで一括管理する。

今回、導入したのは、最新のWi-Fi 6テクノロジーを正式サポートしたクラウド管理型Wi-Fi「Cisco Meraki MRシリーズ」と、クラウド管理型スイッチ「Cisco Meraki MSシリーズ」。Wi-Fiアクセスポイント約2000台とスイッチ約500台をクラウドで一括管理、展開、運用が可能という。ブラウザベースのインターフェイスを利用し、遠隔地からでも通信状況の把握や設定変更ができる。

また、トラブルシューティングも、Meraki Health ネットワーク アナリティクスを使用することで、専門家が現地で調査することなく遠隔地から迅速に対処することが可能。全2500台の機器をクラウド経由で自動的にファームウェアアップデートすることもでき、マニュアル作業は不要だ。

なお、今回導入するCisco Meraki MRシリーズおよびMSシリーズには、GIGAスクール向けに10年間利用可能な長期ライセンスを用意した。長期ライセンスを利用することによって「機器の所有」から「機能の利用」にシフトし、コストを低減しながら機能を継続して活用できる仕組みにしているという。

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