コロナ後のセキュリティの“ニューノーマル”は? トレンドマイクロが事業戦略

トレンドマイクロは、クラウド保護用セキュリティの拡充、オンプレミス製品のSaaSモデルへの移行加速などからなる事業戦略を発表した。新型コロナ後は「リモートワークがデフォルトになる」と大三川副社長。セキュリティもリモートワークを前提とした“ニューノーマル”に移行する。

「新型コロナウイルスの影響で社会は一変した。サイバー犯罪者も当然そこに目を付けている」

トレンドマイクロは2020年5月27日、事業戦略説明会をオンラインで開催した。そのなかで代表取締役社長 兼 CEOのエバ・チェン氏は、ウィズ・コロナ時代の“ニューノーマル”において顧客の成功を支えるべく、セキュリティソリューションを強化していくという方針を示した。

具体的には(1)DX、(2)リモートワーク/リモートマネジメント、(3)IoTの3本柱に注力すると取締役副社長の大三川彰彦氏が説明した。いずれも新型コロナ以前から取り組みが活発化していたが、「新型コロナにより環境変化がさらに加速している」(大三川氏)という。

トレンドマイクロの2020年度の事業戦略
トレンドマイクロの2020年度の事業戦略。「お客様の成功があって、我々の成功がある」と
エバ・チェンCEOは繰り返した

まず1つめのDXについては、その推進に必要となるクラウドセキュリティの拡張を図るため、クラウド環境を保護する新ブランドのセキュリティソリューション「Trend Micro Cloud One」を6月1日から提供開始する。

Trend Micro Cloud One
クラウド環境を保護するためのセキュリティサービスプラットフォーム「Trend Micro Cloud One」

Trend Micro Cloud Oneは、アプリケーション、コンテナ、ワークロード、ネットワークなど、6つのセキュリティ機能を用意するクラウド環境向けセキュリティソリューションだ。

これら6つの機能を一元管理できること、Snyk社との戦略的パートナーシップによってオープンソースコードの脆弱性チェックが行えること、昨年買収したCloud Conformity社の設定ミスの自動修正技術によってPCI/GDPR/HIPAA/NIST等の業界規制基準への対応を低コストで進められる点などを大三川氏は強調した。

第一弾としてワークロードセキュリティ製品の提供を6月1日より始め、2020年内に他の機能の製品も順次リリースする予定だという。

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