インターネットイニシアティブ(IIJ)の100%子会社であるネットチャートと冨士電線は2010年9月29日、軽量で環境に配慮し、高速通信に対応したLANケーブル「eco-patch6」を発表した。
eco-patch6は、2009年8月に発表した「エコパッチ:eco-patch」の安全性や環境配慮型設計などの特徴をそのままに、新たにカテゴリ6規格に対応した。また、eco-patchと同様に、従来の細径ケーブルでは実現できなかったPoE(Power over Ethernet)にも対応している。このため、IP電話機や無線LANアクセスポイント、Webカメラ等を、電源を供給しにくい場所へIT機器を設置する際にも利用できる。
従来のカテゴリ6ケーブルと比較し、直径が約3.7mmと約40%細く設計されているので、スペースが限られているラック内などでの配線作業にも適している。また、ケーブルに利用される銅の使用量が半分以下になるなど、従来よりも軽量化を図っており、ケーブルの重みによるコネクタ等の接合部の傷みが減少する。
「eco-patch6」と従来型ケーブルの外観比較 |
安全性にも配慮しており、被覆に耐燃性ポリオレフィンを使用。万一、ケーブルが燃焼しても、ダイオキシンやハロゲンガスのような有害物質が発生しない。さらに、JIS C 3005:2000(傾斜試験)をクリアするなど、難燃性にも優れている。
eco-patch6は、10月5日~9日に幕張メッセで開催予定の「CEATEC JAPAN 2010」のIIJブースや、10月14日~15日に池袋サンシャインシティ文化会館で開催予定の「第14回ネットワーク工事機材展」の冨士電線ブースで展示を予定している。