無線機器向け測定器大手のライトポイントが日本法人、LTE携帯対応の国内向け新製品も発表

無線LAN機器量産試験用測定器でトップのシェアをもつ米ライトポイント・コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サニーベール、CEO:ベニー・マトソン氏)は、2010年4月に設立した100%出資の日本法人であるライトポイント・ジャパン株式会社(本社:東京都港区)が、2010年9月29日より事業を開始し、同日、代表取締役社長として佐藤 隆氏が就任したことを発表した。

また、新製品の携帯端末テストシステム「IQxstream」および、 マルチ無線機器テストシステム「IQ2010」の国内提供を開始したことも合わせて発表した。

米ライトポイントはこれまで世界250社以上の企業に計1万台近い測定器を販売し、10億台を超えるワイヤレスデバイスの最適化および検証を行ってきた。同社は、高機能携帯電話やタブレットPCなどのマルチ・デバイスが急速に普及するなかで、日本がワイヤレス業界における重要なトレンドの発信源となっているとみている。日本法人の立ち上げについて同社のベニー・マトソンCEOは、「日本のメーカーが価格競争力と高品質を維持し続けるためには、量産工程において最速かつ最低のコストで全製品をテストできるソリューションが欠かせない。ライトポイント・ジャパンでは、お客様にハードウェア、ソフトウェア、サービスにおけるトータルなテスト・ソリューションとサポートの専門知識を提供しながら、日本の技術者によるオンサイトサポートなど、あらゆる角度からきめ細かい支援を行っていく」と語っている。

国内拠点となるライトポイント・ジャパンの主たる役割は、セキテクノトロン(東京都江東区)を中心とした販売代理店への支援による国内市場の拡大と、顧客企業に対するサポート強化が中心となる。

今回発表された新製品の主な特徴は以下の通り。

<IQxstream>

LTEを含む全ての携帯電話向け無線規格に対応する次世代型の携帯端末テストシステム。4台の携帯端末をほぼ並列でテストすることで、デバイス当たりのテスト時間の大幅な削減を可能にする。またLTE対応の携帯端末に向け、100MHzという広帯域の送受信帯域をもち、1×2のMIMO(Multiple Input Multiple Output)方式にも対応している。

携帯端末テストシステムの「IQxstream」
携帯端末テストシステムの「IQxstream」

<IQ2010>
スマートフォンなどで使用するWiFi、Bluetooth、GPS、FM、WiMAX、短距離無線通信(NFC)といった6種類の無線規格のテストが行えるマルチ無線機器テストシステム。異なる複数の無線規格を、相互干渉を避けつつ並列にテストすることが可能で、テスト時間を最大75%削減することができるという。

マルチ無線機器テストシステムの「IQ2010」
マルチ無線機器テストシステムの「IQ2010」

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