今や地下鉄のトンネル内でも当然のように携帯電話/スマートフォンが使えるようになった。電波の届かない場所は着実に減っているが、この地下鉄の“携帯エリア化”に貢献しているある技術をご存知だろうか。
トンネル内で電波を発しているのは、地上で一般的に用いられているアンテナとは異なるものだ。壁面を這うケーブルがその周辺に電波を発することで、細長い閉空間を効率的にカバーしている。「漏洩同軸ケーブル(LCX)」と呼ばれるもので、陸上でも線路沿いに敷設され、列車との通信に使われている。
このLCX、実は無線LAN(Wi-Fi)システムにも使える。次ページで詳しく紹介していこう。
漏洩同軸ケーブル(LCX)。Arubaのアクセスポイント「Aruba314」(右)に
接続して外部アンテナとして使用する