NTT東日本は2018年11月14日、「工場向けIoTパッケージ」の提供を11月21日から開始すると発表した。中堅・中小規模の工場が手軽に導入でき、製造現場の生産性向上や技能継承などを実現できるという。
この工場向けIoTパッケージは、製造機械に広く用いられている信号灯による稼働状況の表示をセンサーで検知。ZigBeeとWi-Fiを介してクラウドに送り、PCなどから稼動状況を把握できるようにするもの。異常停止時にはスマートフォンなどにアラートを送信して早期対応を可能にする。
また、ネットワークカメラも用意し、異常停止時には前後5分間分を自動的に録画し、映像を原因究明に活用できる。蓄積された映像は、対処方法の継承に役立てることも可能だ。
製造機械に付く信号灯の状態を検知するセンサー装置で、稼働状況を自動収集する。
センサー装置には、信号灯で7割の市場シェアを持つパトライトの「AirGRID」を採用
パッケージには、センサー、ネットワークカメラなどのIoTデバイス、データ可視化用のIoTクラウド、ゲートウェイとなるWi-Fi装置、運用サポートなどが含まれる。
工場向けIoTパッケージのシステムイメージ
センサー装置とネットワークカメラ1台を設置した場合のモデル料金は、初期費用が132万円、月額利用料が2万9900円(回線料金・インターネット接続料金は別)。設置する製造機械が10台になっても初期費用は200万円弱に収まるという。