キャンパスLANもオープン化へ、Dell EMCがネットワーク事業で新施策

「オープンネットワーキング」を掲げて、ハード/ソフト分離型のネットワークソリューションを展開するDell EMCが2018年8月31日に記者説明会を開催した。ネットワークのオープン化をさらに促進するための新施策を発表。これまでデータセンターネットワークが主軸だったビジネス領域をキャンパスLANにも広げる。

SD-WAN、ファイアウォールもオープンに
キャンパス向けには、9月末からもう1つ新ソリューションの提供を始める予定だ。

仮想ルーターや仮想ファイアウォールなどのVNF(Virtual Network Functions:仮想ネットワーク機能)を稼働させることができる「Virtual Edge Platform(VEP)」である。ユーザーが必要な機能を選択的に搭載し利用できる「uCPE」(ユニバーサルCPE)と呼ばれるものだ。

デルはこのVPEを、SD-WANソリューションとして展開する計画で、Silver Peak Systems、VeloCloud Networks、Versa Networksが提供するSD-WANソフトウェアをサポートする。ユーザーは、Virtual Edge Platformを拠点に設置して、前述の各社のSD-WAN機能を選択的に利用することができる。ルーターや、ファイアウォール等のセキュリティ機能を導入することも可能だ。


キャンパスLAN向けのソリューション群

このように、オープンネットワーキングのラインナップを次々と拡充する一方、ニーズが根強い無線LANについてはOEM提供するAerohive Networks、Ruckus製品の販売に力を入れる。

8月31日から、NTTフィールドテクノとの協業により、Aerohive Networksの無線LANアクセスポイントの販売を開始。NTTフィールドテクノの設定・サポートサービスをパッケージングして提供する。

専任のIT管理者がいない中小規模オフィスや店舗、学校などをターゲットに拡販を目指す。

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