日立システムアンドサービスは2010年9月7日、携帯電話・スマートフォンから社内Webシステムを操作できる「モバイルウェブアクセスソリューション」の販売を10月1日から開始すると発表した。
「モバイルウェブアクセスソリューション」は、携帯電話やスマートフォンに特別なソフトウェアを組み込むことなく、パケット通信方式で社内Webシステムに接続し、メールやスケジューラの参照、ワークフローの承認などの操作を可能にするものだ。携帯端末から、通常のサイトを閲覧する感覚で簡単に社内Webシステムに接続できる。あらかじめ目的のページにたどりつくまでのキー操作をサーバー側で記録しておくことで、一度の操作で目的の画面を表示することもできる。各キャリアのパケット定額サービスを利用することでランニングコストを抑えることも可能だ。
図表:「モバイルウェブアクセスソリューション」のシステムイメージ(出典:日立システム) |
システムの構築は、パケット通信によりWebシステムに接続する「モバイルウェブアクセス」をサーバーに導入するのみ。また、アレイネットワークス製のアプリケーションデリバリコントローラ「Array APV」、SSL VPNアプライアンス「Array SPX」、リモートデスクトップアクセス「DesktopDirect」を利用することで、セキュアな通信を実現する。
また、社内Webシステムのビジネスロジックを変更することなく、携帯電話やスマートフォン向けに最適化された画面を作成する機能も、2011年1月を目処にサポートする予定だ。これにより画面操作性の向上や、帯域の狭いモバイル通信向けに通信量を減らすことが可能になるという。
価格は、基本セット(1サーバー10クライアント)が52万5000円(税込、以下同)で、追加クライアントライセンスが1クライアント当たり5250円。構築サービスやカスタマイズサービスは個別見積りとなっている。また、機能や使用方法についての問い合わせに応じるサポートサービスも年間10万5000円からで提供する。