日本法人の大野新社長「業界を揺り動かす」
今後の製品開発・提供については、エンジニアリングプロダクト・マネジメント担当バイスプレジデントのナビル・ブカーリ氏が説明した。
まず強調したのは、買収したブロケードやアバイアの製品を利用する既存顧客・パートナーへの対応だ。「お客様の投資を保護することが重要。ブロケード、アバイアの技術への投資も継続する」。そのうえで、多岐にわたる製品群を効率的に運用するための「クロスドメインの自動化」技術に注力するという。
データセンター向け製品のロードマップ
今後の製品開発についてブカーリ氏が特に強調したのが「ユーザーエクスペリエンスの共通化」だ。
PCやスマートフォン、IoTデバイスがクラウドと接続する際、その間には実に多種多様なネットワークが存在する。企業内ネットワークのWi-Fiエッジからサービスプロバイダのネットワーク、そしてデータセンター内のネットワークまで様々なハードウェアとソフトウェアが使われている。
通常、それらは異なるベンダーの製品で構成され、個別の管理システムで運用される。もちろん、製品を提供するベンダーが異なればサポート窓口も別々だ。
しかし「お客様は1つのベンダーから購入し、1つのベンダーとやり取りをしたい」(ブカーリ氏)。広範なポートフォリオを有するに至ったエクストリームなら、そのニーズに応えられると同氏は話す。さらに、運用管理システムの統合を進めて「マネジメントを共通させる」ことで競合他社への優位性を高めていくと話した。
エンタープライズ向け製品のロードマップ
今後提供する製品については、エンタープライズキャンパス向けとデータセンター向けの2つのラインでソリューション統合を進める考えだ。「四半期ごとに新しい機能を追加し、さらに新たなハードウェアも出していく」という。
日本法人の社長に就任した大野欽司氏
また、説明会の最後には、10月28日付けで日本法人の執行役員社長に就任した大野欽司氏も挨拶。「この業界に一石を投じて、市場を揺るがしたい」と抱負を述べた。