まず登壇したのは、レコモット 代表取締役CEOの東郷剛氏だ。
同氏は、働き方改革に必要な要素として、(1)制度・プロセス、(2)文化・風土、(3)働く場所、(4)ICT環境の4つを挙げたうえで、「まず始めるべきはICT環境の整備を中心としたアプローチだ」と述べた。
その理由は、「ICTツールを活用することで自然と働き方が変わり、企業文化や制度、働く場所などの要素に影響を与えることができるから」である。
働き方改革に必要な4つの要素
働き方改革において、ICTツールの中心となるのはネットワークに繋がった情報端末である。これにより、ビジネスパーソンは、時間や場所に縛られずに働くことが可能になる。
だが、課題も生じる。仕事とプライベートの垣根があいまいになることだ。このためルールや制度の整備が必要になる。
しかし、ルールや制度の整備には、どうしても時間がかかる。この整備を待っていたら、ICTツールを使った働き方改革の機会を逃し、結果的に優秀な人材の確保や生産性向上のブレーキとなることだろう。
「それを防ぐためにも、セキュリティが担保され、ルールや制度の変化に柔軟に対応できるICTツールを積極的に採用するべき」と東郷氏は主張する。
次ページ以降では、安全にスマートデバイスを業務活用するためのICTツール選定のポイントと、楽天グループの働き方改革への取り組みを紹介する。