ファーウェイの上海ラボに潜入! 5G工場やNB-IoTの白物家電

世界の通信事業者や各産業の大手企業とエコシステムを形成して研究開発を進めるファーウェイが、中国上海にあるラボを公開。NB-IoTの商用エリアは拡大中で、5Gの研究開発は着々と進展しているようだ。

莫大な金額を研究開発に投じていることで有名な華為技術(ファーウェイ)――。昨年は売上高の約14.6%、金額にして約1兆2400億円を研究開発費に充てたというが、同社のラボではどのような研究開発が行われ、それらの成果などを紹介するエグゼクティブ・ブリーフィング・センター(EBC)には何が展示されているのか。

上海にあるEBCおよびEBCと同じ敷地内にあるNB-IoTラボの最新状況をレポートする。

5Gで実現できるスマート製造業EBCに入ると、まず目に飛び込んでくるのは5G(第5世代移動通信システム)の展示だ。通信事業者向けのコアネットワーク技術に加え、実際の利用シーンを想定したシミュレーションデモが並んでいた。

なかでも、ひときわ大きなスペースで展示されていたのは“スマート工場”だ。オープンなエコシステム形成を目的にファーウェイが開設した「Wireless X Labs(Xラボ)」には現在、各産業の大手企業や通信事業者など、世界中の様々な企業が参画している。そのXラボではスマート工場向けのシナリオとして、5Gの超高速大容量・超低遅延・超大量接続という3大性能を活かした「ワイヤレス産業カメラ」「ワイヤレスPLC」「産業ウェアラブル」「無人搬送車コントロール」の4つを想定し、研究開発を進めているという。実際に、カメラやPLC、無人搬送車のデモを展示していた。

先端に付いているカメラ映像をもとに、指定した色のコマを取るワイヤレスPLC(ロボットアーム)のデモ。
先端に付いているカメラ映像をもとに、指定した色のコマを取るワイヤレスPLC(ロボットアーム)のデモ。
右は、ワイヤレスPLC(ロボットアーム)のところまで、赤と青のコマを運ぶ無人搬送車

下の写真は、4Gと5Gの通信性能をシミュレートしたネットワークを使ってロボットアームを動かすデモのワンシーン。四角いピンクの箱を2つのロボットアームではさみ、台の手前から後ろ側に箱を移動させるというものだが、4Gモードでは2つのロボットアームが動き出すと微妙にずれが生じて箱が落ちてしまったのに対して、5Gモードではアームが動いている間も箱はピタリと挟まったままで無事に後ろ側に移動できた。

5G性能の超低遅延ネットワークで制御すると、2つのロボットアームの動きは大きくズレることなく、箱を落とさず運べる
5G性能の超低遅延ネットワークで制御すると、2つのロボットアームの動きは
大きくズレることなく、箱を落とさず運べる

また、スマート工場の隣のスペースでは、5Gを活用したVR(Virtual Reality)による“バーチャル会議室”が展示されていた。遠く離れた場所にいる2人の人物が頭部にVRゴーグルを装着し、両手に触覚用VRコントローラを握ると2人の視界にはバーチャルな会議室が広がり、お互いの触覚用VRコントローラを重ねあわせることで握手を交わせる。

5Gによるバーチャル会議室の体験デモ
5Gによるバーチャル会議室の体験デモ

月刊テレコミュニケーション2017年8月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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