IDC Japanは2017年8月15日、世界AR/VR市場予測を発表した。AR/VRのハードウェア/ソフトウェア、関連サービスを合計した支出額は2017年の114億ドルから、2021年には2150億ドル近くに達する見通しだという。2016~2021年の年間平均成長率(CAGR)は113.2%。
セグメント別にみると、2017年はコンシューマー市場がいずれの地域でも最大のAR/VR支出分野だ。次いで大きなセグメントは、米国および西欧は組立製造とプロセス製造、日本を除くアジア/太平洋地域(APeJ)は小売と教育となる。
ただ米国では次第に、コンシューマー市場は、プロセス製造、政府、組立製造、小売、建設、運輸、プロフェッショナル向けサービスに追い抜かれるという。APeJの場合、2021年もコンシューマー市場が最大の支出分野であり続け、教育、小売、運輸、ヘルスケアがそれに続く見通しだ。
「消費者向け、小売及び製造部門はAR/VRへの投資及び導入を初期段階で牽引する役割を担うだろう。しかしながら、様々な地域で見られるように、政府、運輸、教育など、その他の部門もこれらAR/VRのテクノロジーが持つ変革の力を利用することになる」とIDC Customer Insights & Analysisのリサーチディレクター、マーカス・トーチャ氏は述べている。
日本のAR/VR関連市場に関しては、CAGRは67.1%と、世界の113.2%と比べるとやや見劣りすると予測している。