Tokyo Wi-Fi Summitは、無線LANビジネス推進連絡会（Wi-Biz）とWi-Fi Allianceが、Wi-Fiのさらなる普及促進を目指して昨年から共同開催しているWi-Fi普及促進イベントだ。「日本におけるWi-Fiの未来とは」をテーマに開かれた今回のサミットには、約200名が参加。行政、通信事業者、業界団体のキーパーソン4名が語るWi-Fiの未来に関心が集まった。
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| 「2017 Tokyo Wi-Fi Summit」には約200名が参加した |
Wi-Fiと5Gとの連携で「日本モデル」を生み出すサミットは、総務省 総合通信基盤局長 渡辺克也氏による「IoT時代に向けての日本のワイヤレス戦略」と題した基調講演で幕を開けた。
冒頭、渡辺氏は「2020年にはまさしくワイヤレスが我々の生活の基盤になってくる。こうした社会は、Wi-Fiがなければ実現しない」と述べた。2008年のiPhone登場を機にスマートフォンに標準搭載されたWi-Fiは、様々な側面で生活や社会を変えてきた。さらに5G（第5世代移動通信システム）時代を迎え、AIなどさまざまな技術と組み合わさることで、さらに多様なサービスの創出が期待できると考えられる。5Gの大量接続・低遅延といった特性を活かし、IoTが世の中を変えていくという。
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| 総務省 総合通信基盤局長の渡辺克也氏 |
また渡辺氏は、IoTの新たな市場を作り出すには、オフィスや家庭でこれをどのように展開していくかが重要なポイントになると指摘。こうした屋内環境で「5G同レベルの速度環境を持ったWi-Fiを整備し、関係者が手を取り合っていろいろなサービスを生み出していくことが2020年のワイヤレスの姿だろう」と述べた。
そのほか、5Gの実用化に向けて進められているサービス・ビジネス創出の取り組みを渡辺氏は紹介。「5GとWi-Fiを連携させることで、関連業界の方々のお力添えをいただいて『日本モデル』を生み出し、2020年の素晴らしいワイヤレスを実現していきたい」と講演を締め括った。
