「LoRa通信」×「AI搭載エッジ」で油圧ブレーカをIoT化、安川情報とスカイディスク

安川情報システムとスカイディスクは、東空販売が製造・販売する油圧ブレーカにセンサーを取り付け、タイムリーなメンテナンスを実現するIoT油圧ブレーカシステム「TO-MS」を共同開発すると発表した。

油圧ブレーカーは、建設機械のアタッチメントとして使用される。TO-MSは、その油圧ブレーカに取り付けたセンサー情報をLoRaWANで収集し、AIを搭載したエッジデバイスでそのセンサー情報を分析。結果はクラウドサーバーに蓄積・活用することで稼働状態をリアルタイムに可視化し、異常を検知するという。

IoT油圧ブレーカシステム「TO-MS」の全体図

可視化するのは以下の項目。
・油圧ブレーカで打撃した連続時間、累積時間
・打撃数/打撃力の設定不良
・実行された作業詳細とメンテナンスの履歴

TO-MSを利用することで、油圧ブレーカの単体稼働管理が可能になり、最適な保守メンテナンスや稼働率の向上につながり、製品のライフサイクルコストを低減できるとしている。

実機・結合テストの様子

安川情報システムはエッジデバイスとクラウドシステムを、スカイディスクは油圧ブレーカに取り付けるLoRaWAN対応の無線センサーデバイスを提供する。センサーデバイスは、油圧ブレーカの振動に耐えられるものを開発したという。

2017年4~5月にかけて実機に取り付けた実証実験をした後、量産を目指す。

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